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テクニカルガイド

ベンディング金型編

1-7)金型の装着について

ベンディング金型編

1-7)金型の装着について

安全対策の義務化により、レーザー光線安全装置やクランプ方式の改善等で、 より安全な金型装着方法が普及してきました。

その為、作業事故は少なくなっていますが、今でも装着時に「手が滑って危なかった」等の経験がある方もおられると思います。

「装着時の事故は大事にならない」と思わず、再度見直して安全作業に努めましょう。

金型取り付け手順(アマダタイプ)

中間板やクランプの種類により、パンチを前入れ、前外しされるケースも増えていますが、
今回は安全重視の為、横入れを基本に説明します。

金型の取り付けは以下の手順で進めます。

2Vダイの場合
  • 下部テーブルにダイホルダーを取り付ける。
    ダイホルダーを複数取り付ける場合は、ダイホルダー同士の間隔を5mm程度離して設置する。
5mm離す
  • ダイホルダー段差部と使用するダイのV溝が機械側(後面)になる様に固定する。
    もし事故が発生し、ダイが割れても作業者側に飛散しない為の処置である。
作業面 / 機械側
  • ダイに付属の締め付けボルトを適当に緩め、作業者側から滑り込ませる様にダイを挿入し、大体の位置を合わせる。
ダイの締め付けボルト
  • 芯出し時に加圧が必要な為、中間板とパンチの間を3~5mm開いた位置で、ボルトを仮締めする。
    ※ パンチ取り付けは後述参照
    (ワンタッチ、落下防止溝付き、旧タイプ共通)
    芯出し作業に進む。
3~5mm隙間を空けて装着する
  • 下部テーブルにダイホルダーを取り付ける。
    ダイホルダーを複数取り付ける場合は、ダイホルダー同士の間隔を5mm程度離して設置する。
5mm離す
  • ダイホルダー段差部と使用するダイのV溝が機械側(後面)になる様に固定する。
    もし事故が発生し、ダイが割れても作業者側に飛散しない為の処置である。
作業面 / 機械側
  • ダイに付属の締め付けボルトを適当に緩め、作業者側から滑り込ませる様にダイを挿入し、大体の位置を合わせる。
ダイの締め付けボルト
  • 芯出し時に加圧が必要な為、中間板とパンチの間を3~5mm開いた位置で、ボルトを仮締めする。
    パンチ取り付けは後述参照
    (ワンタッチ、落下防止溝付き、旧タイプ共通)
    芯出し作業に進む。
3~5mm隙間を空けて装着する
1Vダイの場合
  • 薄板用ダイ(V幅32mm未満)は様々な種類のダイホルダーを装着可能。
  • 厚板用ダイ(V幅32mm以上)は下部テーブルに直接装着する。
    ただし、ストローク、オープンハイトの関係でダイブロックホルダーを取り付ける必要がある場合があります。

共通事項として、下部テーブル、ダイホルダーベースの後部の締め部は芯出しの基準となる為、
絶対に緩めない事

1vダイ / ダイホルダー / 下部テーブル
パンチの場合
  • ダイを装着後、使用するダイのV溝にパンチの刃先を乗せ任意の位置まで横スライドさせる。
  • 挿入後は、パンチが落下しない程度に全面金具を締める。
    ※ パンチとダイは左右位置を5mm程ずらして固定するとキズの防止に繋がる。
  • 現在ではワンタッチタイプが普及し、全面からの取り付けも可能であるが、重量の重いパンチは、安全面などから、前からの挿入ではなく、①の手順でスライドさせて取り付ける。
スライド

ポイント

パンチ下面を持つと、落下した際に怪我の恐れがあります。
前面から取り付ける場合は、必ず両端を持って取り付ける事。

ポイント

芯出し手順(ワンタッチタイプを除く)
※ 詳しくは、機械の取扱説明書の手順に従って下さい。

芯出し手順
  • パンチとダイを取り付けた状態で機械を操作し、約1~2tの加圧をする。
    金型長さに応じて加圧量を調整して下さい。かけ過ぎに注意。
  • 加圧した状態のまま、ボルトを完全に締めてパンチを固定します。
  • その後、ダイの締め付けボルトを完全に締め固定させる。
  • パンチとダイをゆっくりと解放し、パンチとダイにガタ付きが無い事を確認する。
  • パンチとダイの刃先角度違いの場合や、ダイのV底Rよりパンチの先端Rが小さい場合には、芯ズレが生じる場合があります。
    この様な芯出しの場合には、紙(新聞紙)などを間に挟み、ダイを締め付けると良いでしょう。

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