パンチング金型編 基礎編
1-11)パンチプレス用語集(は行)
ハイス鋼
ハイト調整
抜き型の再研磨時や、成形金型で要求形状を得るためなどでプレス機のシャットハイトに合わせて金型の長さを調整すること。
ハーフパンチ(半切り)
バーリング
パンチの刃先仕様
パンチの刃先仕様は、通常刃先の寸法に応じて「標準」か「ナロータイプ」かになります。
また、厚板を加工する場合や小径パンチの寿命対策(刃先の折れ対策)として、刃先の長さを板厚に応じて極力短くして刃先の強度を増した「オープンエンド」や「超ナロータイプ」の仕様もあります。
標準 | ナロータイプ | オープンエンド | 超ナロータイプ |
ビード出し
ヒール付金型
刃先に固定ヒール部(靴のかかとを意味する)を設け、パンチがワークに当たる前にヒール部がダイの中に入り、抜き時のパンチのズレを防止した金型。
追い抜き加工やワーク端面の切欠き加工時に効果があります。
ブランク型
抜き落としたワーク(通常抜きカスと呼ばれるもの)が製品となる金型。
ブランク型の場合は、製品の仕上り寸法(刃先呼び寸法)がダイの寸法となります。
クリアランスもマイナスクリアランス(マイナスC)となります。
寸法表記(呼び寸法) | パンチ寸法 | ダイ寸法 | |
標準クリアランス | φ20 C=0.3 | φ20 | φ20.3 |
マイナスクリアランス | φ20 マイナスC=0.3 | φ19.7 | φ20 |
ブリッジ
ヘミング
ポジショニング金型
位置決め用金型(ハーフパンチ、ダボと同じ機能)で、裏面に穴(凹部)が出来ない金型。
SPC・アルミ等の薄鋼板に位置決め用凸部(高さ0.3mm程度)を成形し、かつ裏面に穴等の凹部を付けないので塗装前の穴埋め、ミガキ工程が不要となります。