このページでは、コニックが取り組んでいるDX(デジタルトランスフォーメーション)の全体像をご紹介します。
製造・設計・営業など各部門での取り組みや、DXを支える人材育成、セキュリティへの取り組みなどを通じて、「これからのコニック」がどこに向かっているのかをお伝えします。
コニックのDXの取り組み
このページでは、コニックが取り組んでいるDX(デジタルトランスフォーメーション)の全体像をご紹介します。
製造・設計・営業など各部門での取り組みや、DXを支える人材育成、セキュリティへの取り組みなどを通じて、「これからのコニック」がどこに向かっているのかをお伝えします。
当社は長年培ってきた技術力と一貫生産体制を基盤に、金型の製造販売を通して数多くのお客様とともにものづくりを支えてまいりました。
いま、製造業はIoTやAI、クラウドといったデジタル技術の進化により、大きな転換期を迎えています。
短納期や高品質に加え、開発スピードの向上やコスト削減といった多様なニーズに応えることが、金型メーカーにも強く求められています。
このような環境変化に対応すべく、当社はDXを“変化に適応し、成長を続けるための経営改革”と捉え、全社一丸となって推進しています。
営業から設計、製造までをデジタルでつなぐことで品質の安定化や作業の効率化を図るとともに、迅速かつ的確な提案を行える体制を整えてまいります。
さらに、熟練技術者の知識や経験をデジタルに蓄積することで、若手技術者の早期育成とノウハウの継承を実現します。
これにより、持続可能な成長と新しい価値創造につなげていきます。
DXを推進することで、お客様の期待を超える価値を提供し、ものづくりの未来に貢献し続けてまいります。
株式会社コニック
代表取締役社長 大川 雅子
コニックでは、製造業を取り巻く環境の変化に対応しながら、より良いものづくりを目指すために、全社的なDX戦略を進めています。
このセクションでは、私たちが描くDXのビジョンと、戦略の柱についてご紹介します。
製造業を取り巻く環境は、急速な人手不足や技術継承の難しさ、デジタル化に伴う顧客のニーズの多様化および短納期化への対応など、従来のやり方では乗り越えられない課題を抱えています。
また、技術継承と既存技術の活用も人手不足や新たな付加価値の創造に対応していくためには必須の課題であると認識しています。
コニックでは、こうした課題に正面から向き合い、「現場をより働きやすく」「顧客により高品質な製品を届ける」ためにはDXの推進が不可欠と考えDXを推進しています。
デジタルの力で現場を補うのではなく、現場の知恵とデジタルの融合こそが、私たちが目指すDXのあり方です。
設計・製造・営業をシームレスに連携し、納期短縮、提案営業、品質強化を通じてより高い付加価値を顧客へ提供することで、顧客とともに発展する企業を目指します。
顧客情報や販売情報を一元管理することで、営業活動における提案力と対応力を高めます。
迅速かつ的確な情報共有により、お客様の多様なニーズに柔軟に応えられる体制を構築します。
製造・設計・品質に関する情報をデータ化し、社内全体でのデータ連携を進めます。
これにより、経営判断や改善活動をスピードアップさせ、生産性と品質の更なる向上を実現します。
社内外の研修やIoT導入の実践を通じて、社員のITリテラシーを高めます。
また、将来のDXを担う人材を全社的に育成し、持続的なデジタル変革を可能にします。
熟練技術をデータとして蓄積し、属人化を防ぎながら技術の継承を進めます。
さらに、自動化やAI活用を取り入れることで、技術力を一層高め、新しい価値創造につなげていきます。
社⾧を総責任者とし、DX推進部署として企画部が音頭をとり、各部が連携して実施を行います。
また、外部機関として独立行政法人中小企業基盤整備機構、コンサルタントのアドバイスを適宜受けながら推進していきます。
当社は、全社員のデジタル活用力を高めるとともに、DXを推進できる中核人材の育成を進めます。
これにより、現場起点でのDX推進改善活動を推進し、DX戦略の実現を目指します。
現場で働くすべての人が、“今”を知り、“次”の行動ができる。
データが、チームを強くします。
製造現場では、人手不足やベテラン作業者の高齢化により、技術継承が大きな課題となっています。
さらに、作業の進捗や工程の不明確さに加え、仕事量や機械稼働率の可視化・データ活用も十分に進んでいません。
加えて、依然として紙ベースでの管理が主流であり、デジタル化の推進を妨げる要因となっています。
これらの課題を解決し、データドリブンなものづくりを実現することが、当社の重要な取り組みです。
着手から完了までを記録・管理する仕組みを整備し、製品が現在どの工程にあるかをリアルタイムで把握できるようにします。
これにより、他部署との情報共有を円滑にし、納期遅延の防止につなげます。
加工状況の見える化率 / 停止時間の削減率
各機械の稼働時間や停止時間、不良発生状況をリアルタイムで把握できる仕組みを導入し、生産状況を一目で確認できるようにします。
これにより、生産効率の向上や設備トラブルの早期発見が可能となり、安定した製品供給を実現します。
加工状況の見える化率 / 停止時間の削減率
紙運用では修正や変更の反映に時間を要していたが、各機械にタブレットを設置し作業指示の最新版をリアル紙で運用していた作業指示書や図面をデジタル化し、ペーパーレス化を進めます。
従来は修正や変更の反映に時間を要していましたが、各機械にタブレットを設置することで、常に最新の作業指示をリアルタイムに共有できる仕組みを整えます。
タイムで共有する仕組みを導入します。
紙の使用率削減
長期的には、IoTやセンサーから得られる製造データを活用し、勘や経験に依存しない科学的な改善サイクルを確立します。
これにより、経営判断と現場改善を直結させ、“データドリブン型ものづくり”の実現を目指します。
設備稼働率の向上 / 不良率の削減 / 生産性の向上
蓄積した営業データをもとに、顧客のニーズや市場の動きを可視化。
勘や経験だけに頼らず、データに裏づけられた提案で信頼関係を深め、成果へと結びつけます。
営業の一歩先を、DXが支えます。
近年、顧客ニーズは多様化・高度化しており、ITの進展によって情報を即座に入手できる時代となりました。
そのため、営業活動には迅速かつ的確な提案力が求められています。
ところが当社の営業は、担当者ごとの経験や勘に依存しているため、属人化や情報共有の遅れが課題となっています。
これらの課題を解決し、売上拡大と顧客満足度の向上を実現するためにも、営業部門におけるDX推進は不可欠です。
顧客情報や営業活動の結果、現場で収集した各種データを一元管理できるデータベースを構築し、蓄積・閲覧を可能にします。
まずは営業関連の情報を着実に蓄積する体制づくりに取り組みます。
CRMシステムへの入力率
短期的に整備した営業データ基盤を活用し、中期的には営業活動の可視化と提案力の向上を進めます。
案件の進捗や売上予測をダッシュボードでリアルタイムに表示し、営業担当・製品・地域ごとの傾向を分析することで、勘や経験に依存しない科学的な営業活動を実現します。
案件成約率 / 顧客対応リードタイム短縮率
蓄積したデータを活用し、AI予測モデルによって受注確度や需要変動を予測することで、データに基づいた営業判断を実現します。
さらに、デジタル提案支援システムを導入し、顧客ごとに最適な製品やサービスを自動レコメンドすることで、提案の精度を一層高めます。
案件成約率の向上 / 提案件数の増加 / 売上の拡大
営業ナレッジの蓄積と継承に向けて、成功事例や失敗事例をデータ化し、若手社員の教育に活用します。
さらに、営業ノウハウを体系的に共有することで、組織全体の提案力向上につなげます。
取引率の向上
設計における知識やノウハウをデジタルで蓄積し、
誰もが活用できる「設計ナレッジ」として共有。
属人的だった知恵をチームの力へと変え、効率的で精度の高い設計を実現します。
設計の未来は、知識をつなぎ合わせることから始まります。
設計部門では、いくつかの課題を抱えています。
設計データは保管されているものの、検索や再利用が難しく、効率的な活用ができていません。また、設計変更の情報が製造や営業に遅れて伝わるケースもあります。
さらに、ベテラン設計者にノウハウが集中しており、若手が同じ水準に成長するまで時間がかかることも課題です。設計における勘や経験が体系化されておらず、設計スキルの標準化も十分に進んでいません。
一方で、顧客ニーズへの対応にはスピード感が求められており、設計業務の効率化は急務となっています。
こうした背景から、当社はDXを通じて設計データの活用やノウハウの継承を進め、より迅速で高品質な設計体制を目指しています。
CADデータや図面データを一元管理できる仕組みを整備し、必要な情報をすぐに取り出して活用できる体制を実現します。
データ検索効率の改善
過去の設計例や失敗事例、設計標準、FAQ、ノウハウなどをデータベース化し、検索できる仕組みを整備します。
これにより設計の属人化を防ぎ、必要なリードタイムを短縮します。
さらに、人材育成を効果的に進めることで設計スキルを向上させ、ミスの削減につなげます。
設計リードタイムの短縮 / 設計ミスの削減
過去の設計データやナレッジデータベースを活用したAI設計支援により、部品選定や設計を自動提案し、初期検討の効率化と最適設計を実現します。
さらに、蓄積したデータを基にシミュレーションを行うことで、試作レスでの製品開発を推進し、開発スピードの向上につなげます。
設計リードタイム短縮 / 製品設計数の増加
当社は「DX推進指標」を活用して自己分析を行い、現状の課題を把握しています。
さらに、月1回の経営会議でDX推進やデジタル化に関する進捗と課題を確認し、戦略へ反映しています。
経営層が主体的に関与することで、スピード感を持ってDX戦略を前進させています。
情報セキュリティへの取り組みとして、「SECURITY ACTION」制度で二つ星の自己宣言を行い、継続的な強化に努めています。
サイバーセキュリティに関する対策の方針として「情報セキュリティ基本方針」を策定し公表しております。
具体的な対策として、PCへのウィルス対策ソフトのインストールなどを実施しております。
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