よくある加工の悩み
【解決方法】加工中にパンチが折れた~タレット異常によるストリップミスへの対処~
考えられる原因と対策
加工中に突然穴が開かなくなり、金型を確認したらパンチが折れていた―― このトラブルは、金型そのものに問題がなくても発生することがあります。
多くの場合、以下の条件が複合的に影響しています。
- ・機械側の問題
(タレット内部の傷・キーブロックの傷によるストリップミス) - ・使用状況の問題
(ストリップミス発生後のタレット回転による異常な横荷重)
原因1:タレット内の傷・キーブロックの傷によるストリップミス
タレット内部に傷があったり、キーブロックに損傷があったりすると、打ち抜き後に材料から金型がスムーズに抜けない「ストリップミス」が発生します。
この状態でタレットが回転すると、パンチに対して側面から強い横荷重がかかり、折れに至ります。
今回のケースでも、ヘッド部分の側面に打痕が確認されており、横荷重による破損と判断されました。
<考えられる対策>
- ・タレット内部の傷の有無を定期的に点検・メンテナンスする
- ・キーブロックの摩耗・損傷を確認し、必要に応じて交換する
- ・ストリップミスが発生しやすい条件(材質・板厚・打ち抜き速度)を見直す
原因2:打ち抜き時のストリップミスによるタレット回転後の金型の跳ね上がり
ストリップミスが起きた状態で加工を続けると、金型が材料に引っかかったまま機械が動作し、想定外の方向から負荷がかかります。
「タレット内で金型が持ち上がる」ような現象も、このストリップミスに起因する二次的な動作です。
一見すると金型の不具合に見えますが、根本原因は機械側にあるケースも少なくありません。
<考えられる対策>
- ・ストリップミスのアラームやセンサー設定を見直す
- ・異常が発生した際はすぐに加工を停止し、機械内部を点検する
- ・金型折れが繰り返す場合は、機械側のメンテナンス履歴を確認する
コニックの提案
今回のトラブルの原因は、タレット内の傷・キーブロックの損傷による機械側の問題でした。
金型を新調しても、機械のメンテナンスなしでは再発する可能性があります。
「原因が金型なのか機械なのか判断がつかない」という場合は、お気軽にコニックにご相談ください。
折れた金型の状態から、横荷重の発生メカニズムや原因の切り分けをサポートいたします。
