パンチング金型編 基礎編
1-9)図面の描き方・見方(基礎編)
機械加工の仕事をしていると常に図面がついて回ります。
図面を正しく見る・正しく描くことは情報を正確に伝える上で大切なことです。
製図で使う線の種類と名称
形による線の種類 | ||
実 線 | 連続した線 | |
破 線 | 一定の間隔で短い線が繰り返される線 | |
一点鎖線 | 長短2種類の長さの線が交互に繰り返される線 | |
二点鎖線 | 長短2種類の長さの線が長・短・短・長・短・短の順に繰り返される線 |
太さによる線の種類 | |
細 線 | |
太 線 | |
極太線 |
細線・太線・極太線の線の太さの比率は、1:2:4となります。
線の用途
線の種類 | 用途による名称 | 線の用途 |
太い実線 |
外形線 | 対象物の見える部分の形状を表すのに用いる。 |
細い実線 |
寸法線 | 寸法を記入するのに用いる。 |
寸法補助線 | 寸法を記入するために図形から引き出すのに用いる。 | |
引出線 | 記述・記号などを示すために引き出すのに用いる。 | |
細い破線 又は太い破線 | かくれ線 | 対象物の見えない部分の形状を表すのに用いる。 |
細い一点鎖線 | 中心線 | 図形の中心を表すのに用いる。 |
基準線 | 特に位置決定のよりどころであることを明示するのに用いる。 | |
ピッチ線 | 繰り返し図形のピッチをとる基準になる線。 | |
細い二点鎖線 | 想像線 | 実際にそこにないものを参考として表記する場合に用いる。 |
波形の細い実線 | 破断線 | 対象物の一部を破った境界、または一部を取り去った境界を表す線。 |
細い一点鎖線で端部及び方向の 変わる部分を太くしたもの | 切断線 | 断面図を画く場合、その切断位置を対応する図に表すのに用いる。 |
細い実線で規則的に並べたもの | ハッチング | 図形の限定された特定の部分を他の部分と区別するのに用いる。 例えば断面図の切り口を示す。 |
三角法について
一般的に機械製図は三角法で画きます。
三角法で画いた正しい配置
A:正面図
B:平面図
C:左側面図
D:右側面図
E:下面図
F:背面図
製図で使う寸法記号
製図では寸法を表す数値に付加して、その寸法の意味を明確にするために寸法補助記号を用います。
数値の区分 | 記号 | 呼び方 | 用法 | 使用例 |
直 径 | φ | マル、パイ | 直径寸法の寸法値の前につける。 | |
半 径 | R | アール | 半径寸法の寸法値の前につける。 | |
球の直径 | Sφ | エスマル | 球の直径寸法の寸法値の前につける。 | |
球の半径 | SR | エスアール | 球の半径寸法の寸法値の前につける。 | |
正方形の辺 | □ | カク | 正方形の一辺の寸法の寸法値の前につける。 | |
板の厚さ | t | ティー | 板の厚さの寸法値の前につける。 | |
45°の面取り | C | シー | 45°面取り寸法の寸法値の前につける。 |